カウンセリング理論

 アドラー心理学理論は、思想、理論、技法とで

成り立っていますが、今では沢山の理論へと発展し

洗練されて、装い新たに、別物となって活き活きと

成長し、支持されている理論(アドラーとはいわない)

が沢山あります。


 人の心を一つの理論でくくることなど、できない

のです。

一つの理論から、さまざまな考え方が派生し、発展し

技法が生れてくるのは自然の流れであり、望ましいこと

です。


カウンセリング理論はあくまでも、心を理解する手段で

あり、道具ですから。


 カウンセリングの目的は、クライアントの問題として

いる出来事を解決するものというより、自分で問題を乗り

越える力をつけていくものです。


 それだけに狭い、感覚で人の心を限定的にみる危うさ

は避けなければなりません。
 

理論は、思想に支えられてこそ強固なものとなり、時間、

空間を超えて人に支持されるもの、すべてを包み込む

懐の深さが求められるでしょう。


共同体感覚というアドラー心理学独特の思想は、ユニーク

でもあり、理論を越えて私たちに進む道を指し示して

くれます。

・所属感・自己受容 自分のことを好きであること

・信頼感 他者を信頼していること

・貢献感 他者へ貢献できること


 今、アドラー心理学が求められているのも、共同体感覚

という、人とのつながり「絆」を再認識させてくれる

からかもしれません。


 アドラー心理学講義をするとき、共同体感覚を強調する

私です。